FF8 ～過去の物語～

東の大国・エスタを支配していた魔女アデルは、世界征服のため各地に「魔女戦争」と、自らの後継者捜しのため「女の子狩り」を行います。そして、小さな町ウィンヒルも例外ではありませんでした。

そこに住む２歳の女の子エルオーネは連れ去られずに済みましたが、エスタ軍に抵抗した両親は亡くなってしまいます。そんな身寄りのないエルオーネを引き取ったのは、同じ町のパブで働くレインという心優しい女性でした。

独立国ティンバーで天然資源のアルカイックガスが豊富に採れることから、ガルバディア政府は侵攻目的のため戦争を行います。

ガルバディア兵士のラグナ・レファールとその同僚のキロスとウォードは、戦地ティンバーへ派遣されますが道を間違え付近の森で迷ってしまいます。何か都合がよかったかのように簡単に諦めた一行は、ガルバディアの首都デリングシティへ帰還します。(ほどなくして、ティンバーはガルバディア軍に制圧されてしまいます。)

軍服のまま向かったのはホテルの地下にあるバーでした。３人はいつもの特等席でいつもの飲み物を注文しました。すると、赤いドレスを着た美しく綺麗な女性が登場しピアノを弾き始めます。彼女の名前はジュリア・ハーティリー。ラグナお目当ての女性です。

キロスは、演奏中にもかかわらず何かアピールしてこいとラグナにけしかけます。ラグナは緊張のあまり足がつってしまいステージ周辺を情けなくウロウロするだけで失敗してしまいす。キロスとウォードはからかいながらも、男気を見せたラグナの勇姿に満足でした。

演奏が終わると何かに気付いたキロスとウォードは席を離れます。前から話してみたかったと、憧れていたジュリアがラグナの元へきてくれたのです。周りにいた兵士たちの熱い視線（嫉妬）もあって、落ち着いて話したいという思いからジュリアは借りているホテルの一室にラグナを誘います。ジュリアもラグナのことを意識していたのでした。

部屋で２人きりになると、ジュリアは「いつもニコニコしながら私を見ていたね」と話し、そんな真っすぐなラグナの瞳を好きだと伝えます。大人のみりき（魅力）でジュリアの悩みに応えるつもりでいましたが、少し浮かれたラグナは自分の夢（将来は世界を旅するジャーナリストになる）のことばかり話してしまします。しかし、まず自分の心を開いて見せるというラグナの魅力は、一気に打ち解けるきっかけとなります。

会話も終盤、ジュリアは本当はピアノだけでなく歌いたいが、なかなか歌詞が書けないでいると打ち明けます。しかし、今日ラグナと話せたことで良い歌詞ができそうだと感謝します。不器用だが純粋で気さくで、少年のようなラグナにジュリアもまた惹かれたのでした。

すると外にいたキロスから大統領官邸前へ招集の伝令が入ります。また逢うことを約束し、別れを惜しみながら任務へ向かうことに。ジュリアはこの日から長くラグナの帰りを待つこととなります。

ラグナたち一行は、南の大陸セントラ地方にあるセントラ発掘現場（謎の巨大結晶体・大石柱）を偵察することになります。(持ってきた地図を間違えただけ)　そこはエスタが管理していたため多くの兵士が警備をしていました。戦闘能力に自信のないラグナたちは、現場の発掘装置をうまく使いながら敵を対処していきます。

偵察も終盤、進んだ先の断崖でエスタ兵に追い詰められてしまいます。勝利目前、エスタ兵は最後の力を振り絞りキロスとウォードに重傷を負わせます。ウォードにいたっては声が出せないほど喉をかき切られてしまいます。

なんとか勝利しましたが、逃げる体力もない３人は崖下に見えるボートを頼りに海へ飛び込むことを決意します。ラグナは２人を海へ投げ入れますが、本人は怖さのあまり崖に沿って慎重に降りようとします。しかし失敗した挙句、体のあちこちを岩にぶつけながら落ち、ラグナは一番の重傷を負ってしまいます。

それから３人はバラバラにはぐれてしまいます。ラグナは治療のためウィンヒルに運び込まれ、レインとエルオーネに出会い看病してもらいます。キロスは１ヶ月の治療の末、ガルバディア軍を辞めラグナを捜す旅に出ます。ウォードも治療後はガルバディア軍を辞め就職活動に励みます。

セントラ発掘現場の任務から１年近く経ったある日、パブにいるレインと出会えたことで、ついにキロスはウィンヒルにいるラグナと再会します。ラグナが全身の骨がバラバラになり半年以上もベッドの上だったこと、治療の際はレインに非常に世話になったことを聞きます。回復した今は、パブの隣家で元気に暮らしていることを知り、キロスは友人としてレインに感謝を述べます。そして「ラグナという娯楽がないと人生は退屈だ」と話し、一見からかったような言葉でしたが、ラグナの人柄に心底惚れ込んでるという裏返しの表現でした。

そしてラグナも会話の中で、ウォードも軍を辞めD地区収容所（刑務所）に掃除係として就職し、とても元気になったが声は戻らなかったこと、ジュリアは好きだった兵士が戦地で行方不明になり帰りを待ちきれずカーウェイ少佐と結婚したこと、「Eyes on me」というオリジナル曲でデビューしたことを知ります。

しばらくウィンヒルに滞在することにしたキロスは、ラグナと共にパトロールに出かけます。町に入り込んだモンスターを退治するという仕事は、世界を旅するジャーナリストになる夢とは程遠く、ラグナに問いただしてもはぐらかされるばかりで、キロスは疑問を持つのでした。

パトロールが終り、報告をしにパブの二階へ上がろうとするとエルオーネとレインが何やら会話をしています。聞き耳を立てているとエルオーネはレインに「ラグナおじちゃんと結婚しないの？」「エルはラグナおじちゃんがだいすきだよ」と子供特有の純粋な気持ちで質問します。レインは「エルオーネと同じ気持ちよ」(本当に好き)と話します。そこでキロスは、ラグナも同じ気持ちだったのだと悟るのです。

「変わったな、ラグナくん」

当サイトは以下の資料を参考にしています。

Playstation FINAL FANTASYⅧ / SQUARE 1999.

FINAL FANTASYⅧ Remastered / SQUARE ENIX 2019.

ファイナルファンタジーⅧ 最速攻略本 for beginners / DigiCube

FINAL FANTASYⅧ ULTIMANIA / DigiCube SQUARE ENIX

ファイナルファンタジーⅧ メモリアルアルバム Wish you were here. / DigiCube

ファイナルファンタジー大全集 Vol.2 / DigiCube

FINAL FANTASY 20th ANNIVERSARY ULTIMANIA File1: Character / SQUARE ENIX

FINAL FANTASY 20th ANNIVERSARY ULTIMANIA File2: Scenario / SQUARE ENIX

FINAL Fantasy 25th MEMORIAL ULTIMANIA Vol.2 / SQUARE ENIX